創立30年記念「ロームの30年」の話 - 事務局
2024/03/17 (Sun) 08:39:52
1988年(昭和63年)に発刊された「ローム株式会社」創業30年記念の「ロームの30年」ですが、デタラメとは言わないものの”肝心な事が書かれていない”という大きな疑問が有ります。
何故、こんなものが刊行されたのかも含めて「ローム株式会社」の実像を考えて見ましょう。
1983年(昭和58年)「ローム株式会社」は大阪証券取引市場第二部と、京都証券取引所に株式を上場した。しかし、その後の業績悪化と協力会社(アポロ電子・ワコー電器)のゴタゴタが原因で、1986年(昭和61年)目指していた東証1部上場に失敗した。1989年(平成元年)東証1部に再上場することになるが、その間に「ローム株式会社」を株式市場にアピールする必要に迫られた。そこで社内報「みちしるべ」と企業PRを担当していたIC製造部生産管理課の平木課長を中心に、このPR誌を刊行することになった。
実はこの「ロームの30年」の編集中、1988年(昭和63年)に四国高松の「アオイ電子」、1989年(平成元年)に岡山の「シンコー電器」という有力な協力会社が反乱を起こしロームグループを離脱してしまった。その事も有ってロームの業績は更に悪化し、1995年(昭和60年)から1997年(昭和62年)にかけて「ロームの大リストラ」が強行された。
この時期を境に「ローム株式会社」は”抜け殻”同然になってしまい、野村証券と米ロックフェラー系石油資本と米ロスチャイルド系ユダヤ資本に牛耳られた”財テク企業”に成り下がってしまった。