ローム株式会社になる前の「東洋電具製作所」の愉快な仲間達のコミュニティ

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いろいろな事が有ったようで、辛い思いをした方も居ると思います。
しかし多くの先輩や仲間達がこの世を去りました。
供養も兼ねて楽しかった「東洋電具製作所」での思い出を語りましょう。
ローム株式会社の後輩達も頑張っています。先輩として暖かく見守りましょう。 
 
「東洋電具製作所」に関わりが無かった方はご遠慮下さい。

ロームの半導体ってぶっちゃけどうなの? - 事務局

2024/03/30 (Sat) 09:56:32

 半導体商社「チップワンストップ」社が全3回にわたりROHMへのインタビュー動画シリーズを配信します!

第1弾:CTOが数々の「誤解」を晴らす - 事務局

2024/04/01 (Mon) 09:43:45

 パワー半導体で直近様々な施策を講じるローム、エレクトロニクス関係者のロームに関する誤解について最高技術責任者(CTO) 立石 哲夫くんに問う。やや苦しい言い訳をお聞き下さい。

 ・大手家電企業に向けたカスタム・チップ・メーカでは?
 ・高性能より低価格が売りモノのメーカではないのか?
 ・パワー半導体は欧米メーカの後追いなのでは?
 ・アナログ半導体で業界トップ性能の製品は持っていない?
 ・車載機器市場に注力するメーカでは?

 動画を見る
 https://www.youtube.com/watch?v=aqzitjnqWvs

第2弾:SiCで必ず勝ちます - 事務局

2024/04/01 (Mon) 09:48:21

 ローム株式会社 パワーディバイス事業本部 本部長 野間亜樹くんに問う。
 
 ロームのパワー半導体事業について
 
 ・SiCパワー半導体を取り巻く厳しい環境、これをどうやって勝ち抜くのか?
 ・市場が急拡大するSiCパワー半導体、ユーザーが採用するメリットは何か?
 ・SiCパワー半導体とGaNパワー半導体、この2つはどのようにすみ分けるのか?
 ・宮崎県のパワー半導体新工場、新たに設置する最大の目的は何か?
 ・東芝ディバイス&ストレージとの協業、その内容と目的は何か?
 
 動画を見る
 https://www.youtube.com/watch?v=3cLxFSZTsn0&t=650s

第3弾:アナログ半導体といえばロームと言われたい - 事務局

2024/04/09 (Tue) 21:42:51

 ローム株式会社 LSI事業本部 本部長 高嶋純宏くんに問う。
 
 ロームのアナログ半導体について
 
 ・先行する欧米メーカー、どうやって追い付き、追い越すのか?
 ・現在、ベスト・イン・クラスの製品にはどのようなものがあるのか?
 ・期待を集めるGaNパワー半導体、その性能を引き出すアナログ製品とは何か?
 ・高性能なアナログ半導体を設計する優秀なエンジニアはどうやって確保するのか?
 
 動画を見る
 https://www.youtube.com/watch?v=lXUptpB_a-I
 
 < 裏話 >
 このLSI事業本部長高嶋くんの話だが、コイツは東洋電具アナログICの黄金時代を知らないとしか思えない。1980年代、当時の東洋電具製作所はカーステレオとラジカセの市場を陰で牛耳っていた。そもそもの始まりはPLL(フェイズ・ロックド・ループ)ICの商品化で、AM/FMチューナーからLC回路を使ったIF回路(中間周波フィルタ)がシンセサイザ・チューナに大変身を遂げ、チューナ・ユニットの大幅な小型化を実現した(コイルが要らなくなったから)。そこに、「BA-3XXシリーズ」のプリアンプと「BA-5XXシリーズ」のパワーアンプが爆発的に売れた。当時のカーステレオやラジカセ等のポータブル・オーディオの市場は「東洋電具製作所」が回路設計をしていたと言っても過言では無かった。この一連の製品の「BA-3XXシリーズ」はIC設計の持田さんや野添さんが担当していた。このクループはAD/DA変換ICも担当していた。「BA-5XXシリーズ」は浅井さんのグループだった。またハンマードライバIC「BA-6XXシリーズ」は市井さんが担当していた。VTR関係とカスタムICは石田さんが担当していた。
 
 このPLL-ICは後に「YAMAHA DX-7」に始まるミュージック・シンセサイザーの市場を創り出した。PLL-ICの分野は疋田さんが担当していた。YAMAHAはこの時期に開発したデジタル音源をパソコン用の音源ICとして独自に商品化し、米インテル社に供給していたが、台湾メーカーとの競争に負けてIC製造部門が「ローム株式会社」に売却され、現在のロームの主力工場「ローム浜松」となった。
 
 「Microsoft Windows95」が発表されるとパソコンにCD-ROMドライブが標準搭載されるようなり、「ローム」の半導体レーザーとAD/DA変換ICが爆売れになり、ローム倒産の危機を救ったのは余りにも有名。この時期「ウ~サン」は日本IBM本社に居て「ローム株式会社」を救済する側に居た。
 
 高嶋くん、本部長を名乗るなら、もう少し勉強しておけ!
1990年代後半に「ローム株式会社」で吹き荒れた”大リストラ”のお陰で、得意としていたアナログICの文化が一瞬で消えてしまった。
 
 その結果、現在のような松本クン(現:CEO)の専門の電源レギュレータ制御ICで食うしか手が無くなってしまった。実に情けない話だ!


特別篇:これがロームとラピスの勝利の方程式 - 事務局

2024/05/10 (Fri) 09:59:45

 「ロームとの統合でラピステクノロジーはどう生まれ変わるのか?」

「「ローム×ラピス」で生まれる新製品、今後投入予定の半導体チップとは?」など今年ロームに吸収合併されるラピステクノロジーがロームの半導体事業に与える影響についてラピスLSI事業統括 福山氏に伺いました。
 
 動画を見る
 https://www.youtube.com/watch?v=mAEAueHDW1o
 
 < 裏話 >

 ラピステクノロジーは「沖電気工業」の半導体部門だった。多くの人は知らないと思うが、「沖電気工業」は「OKI-UNIVAC(ユニバック)」として「IBM」を凌駕する大型汎用コンピュータ・メーカーだった。その「OUK」が米国コンピュータの老舗「バロース」と合併して「UNISYS」となった。
 
 「UNISYS」は事務系のシステムに強く、金融業界でも圧倒的な強さを誇っていたが、合弁企業の問題点が災いして徐々に市場での優位性を失っていった。逆に「IBM」は大学に大型コンピュータを寄贈するという営業戦略が功を奏して、徐々に優位性を増して行った。それが急激なコンピュータの小型化・低価格化の大波によって決定的となって現在の状況になっている。
 
 「沖電気工業」も独自に小型コンピュータの開発を進めていたが、Apple・Microsftの時代の波に乗る事が出来ず、「社会保険事務所」の全国オンライン・システムが「消えた年金問題」の原因となった「社会保険庁解体」の犠牲になって、半導体部門が宙に浮いてしまった。そして「ローム株式会社」に身売りするという、屈辱的な状態になってしまった。

 「沖電気工業」は公共事業に極端に特化していたため、民生企業との接点が弱く、折角のCPU設計技術を家電製品等に生かす事が出来なかった。その欠点を現在も引き摺っている。老舗「沖電気工業」のプライドが「ローム」如き”部品屋”の言いなりになるのを妨げて来た。
 
 このビデオでは「ローム」との連携強化を詠っているが、逆に未だに民生機器の特異性が全く判っていない。例えば、エアコン用マイコン・冷蔵庫用マイコン・炊飯器用マイコン・洗濯機用マイコン………という具合に用途別のマイコンを製品化しなければならない。また、「ローム」には最新のチップ・マウントの技術が無い。もし、この手のマイコンを生産するのであれば、ロームグループから離脱した「アオイ電子」に土下座をしてでも頼まなければならない。「京セラ」の野洲事業所なら、この技術の元祖だが、「ローム」と「京セラ」の力関係で決まる。「京セラ」と「ローム」の関係は、(故)稲盛と(故)佐藤の確執が有った。共にトップが居なくなった事で近年は両社の関係が良くなってはいる。
 
 このビデオで述べている「ラピス・ローム」のコラボ製品は、実現が困難だと思われる。問題は「ローム」のアッセンブリー技術が時代の流れに追い付いていない事に有る。未だに、総ての半導体製品が未だに”ワイヤー・ボンディング”を行っている。「ローム」がその技術的な遅れを克服できるかに懸かっている。

(事務局 宇梶)

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